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谷川 賢作さん プロフィール

【たにがわ けんさく】

1960年東京生まれ。
ジャズピアノを佐藤允彦に師事。
演奏 家として、現代詩をうたうバンド「DiVa」ハーモニカ奏者続木力とのユニット「パリャーソ」、また父である詩人の谷川俊太郎 と朗読と音楽のコンサートを全国各地で開催。
80年代半ばより作・編曲の仕事をはじめ、映画「四十七人の刺客」「竜馬の妻とその夫と愛人」NHK「その時歴史が動いた」テーマ曲等。
88、95、97年に日本アカデミー賞優秀音楽賞受賞。

谷川賢作 official web site より

インタビュー

・・・谷川 賢作さん
・・・BC広報・藤岡恵理子
   

番組のテーマ曲や映画音楽の作曲、現代詩を歌うバンド「DiVa」のライブなど、多岐にわたり活動をされていますが、ジャズピアノを学ばれたとのこと。作曲や編曲をされる時にジャンルの違いに戸惑うことはありませんでしたか?

基本的にすべてのジャンルに精通していなければいけない、というのが現代の作曲家ですが、そうは言っても得意ジャンル不得意ジャンルはあります。それが各人の個性にもなっています。私の場合、師匠が二人ともジャズの方なので、自分の根っこにジャズはあります。そのサウンドやリズムは大好きです。
でも実際には、ジャンルの枠の中だけで音楽をやっているわけではないので、いろいろな曲作りに、いろいろな方法でやるのが楽しいですし、自然です。

NHKの「その時歴史が動いた」のテーマ曲がとても印象的なのですが、映画音楽についても「つる-鶴-」「天河伝説殺人事件」「犬神家の一族」など市川崑監督作品を数多く手がけておられますね。歴史や映画は、お好きなのですか?

歴史には詳しくありません。特にのめりこんでいるわけでもありません。映画は好きです。ただ、一番よく観ていたのは20代の中頃だと思います。今は次から次へと封切られる新作を口をあんぐりあけて見てるだけです。でも、人生でまた映画ブームがおきるかもしれません。きっとその時は、まだ観ていない古典を観ることに費やすと思います。

数年前に「kiss」というCDを聞いて、詩の朗読と音楽がこんなにも心地よく心に響くものだということを初めて知りました。詩と音楽のコラボレーションをしようと思われたきっかけは何だったのでしょう?

友人に「君のグループだけでは集客に限界があるけど、お父さんと一緒に今度来てよ。大きいホールとれるよ。」と言われてなにくそ、と思いましたが、まっ、いっかとやってみたら、確かにいっぱいお客様にいらしていただいて、なおかつ、朗読と音楽で交互に綴っていくステージが、今までに誰もやっていないアプローチでおもしろかったのです。

実は、このアルバムを聞くまで谷川俊太郎さんと親子であることを全く知りませんでした。

詩の朗読と音楽というのは、とても近くて、ちょっと遠い気もしたのですが、ジャンルの違いと親子でライブをすることに対して、初めから抵抗はなかったのですか?

抵抗はありました。人に「あああ、七光りぼんぼんが...おやじにくっついて、まあまあ...」と思われるのがいやだったですが、まあ、今はどう思われようとあまり気にしていません。

「詩人・谷川俊太郎」と「父・谷川俊太郎」を息子の立場で、それぞれどんなふうに感じておられますか?

「すばらしいワン&オンリーの表現者 人類の財産」と「上手に歳を重ねてさすがな老人 これからも健康に気をつけて長生きしてくれい」です。

公式サイト「谷川賢作 official web site」のトップページにある「言葉は黙読される時、語られる時、そして歌われる時、それぞれ違った表情をみせる。私は言葉をメロディにすることにずっとこだわっていきたい。」という言葉にとても感激しました。言葉が音楽によって命を吹き込まれたと感じる瞬間は、どんな時ですか?

聴いた人を喜ばせる時。泣かせたり笑わせたりする時。
おそらく怒らせることもできると思うが、やめておきます。音楽は人を幸せにできるのが一番よいことだから。

今後の活動やこれからやってみたいことなど、存分にPRをお願いします。

毎日、毎週、毎年の出会いを大切にして、自分の勘を信じて、人を喜ばせる仕事をしていきたいです。先日、香川照之さんもインタビューでおっしゃっていましたが、仕事を仕事と思わないことですね。すべてのことを能動的に自然に自分の力を発揮できる場と考えて、いい感じでやっていきたいです。

ブッククロッシングという活動は、ご存知でしたか?

残念ながら知りませんでした。

普段、どんな本を読まれていますか?

音楽家の自伝、あるいは彼らの語る言葉が、読んでいて共感できます。
最近では、細野晴臣さんの「分福茶釜」、高橋悠治さんの「きっかけの音楽」。

ブッククロッシング・ジャパンに応援メッセージをよろしくお願いします!

今はまだ知られざる活動なので、とにかく有名になってください。
有名になったあとに、その活動のすばらしさは自然に伝わってゆくと思います。