【大学生から見たBookcrossing】

小山ゼミの大学生の皆さんにもインタビューをさせていただきました。実際にゾーンへ行ったり、関係者へインタビューをしたりしながら調査を進めていく中で、大学生の目には、ブッククロッシングは、どんなふうに写ったのかを聞いてみたくて、4つの質問をさせてもらいました。

三重大学人文学部 学生さんへのインタビュー

Q1.ブッククロッシングにどのような印象を持たれましたか?

  • 恥ずかしながら、ブッククロッシングの存在を授業で取り上げるまで知りませんでした。最初に内容を聞いたときも、よく目にする交換市や交換サイトと類似した活動であるというぐらいにしか思いませんでした。

    しかし、調査が進むにつれ、先に挙げた活動とは全くその目的意識が異なるということが分かりましたし、利用者と運営者側が共通の理念のもとに成り立っている活動であると感じ、その奥深さを知らされました。
    他の活動と比べ、知名度という意味では低いですが、今後非常に楽しみな活動であるという印象を受けました。

  • ブッククロッシングの存在そのものを知ったのは、授業で研究テーマ候補に挙げられた時が初めてでした。BCという試みが、出版社などの本を発信する人間からではなく、受け取り手の中から生まれたことに驚きと共感を抱き、研究テーマとするため1票を投じたのを覚えています。

    強制ではなく、商売でもない、ゆるやかな繋がりを有したこの試みが、参加者にとって「本屋さんに行く」「図書館へ行く」ということと同じ日常になって、ゆっくりと広まっていくと良いな、と思います。

  • 面白いと感じました。本好きにはたまらない活動だと思います。
    しかしその一方で、現状では本をあまり読まない人にとっては、活動を知る機会が少ないような気がしました。ブッククロッシングを通じた読書推進を考えるならば、もう少し広報の仕方を工夫していった方がいいのではないかと感じました。

  • 本当に本の好きな人が集まっている活動だと思いました。
    その中でも、さらに「本を介した人との繋がり」を大切にされている方々が、サポートリーダーとして活動なさっているように思います。

  • おもしろい活動だなと思いました。身近では見かけることがなかったので、余計にどういった活動なんだろうと興味を掻き立てられました。

  • 最初に知ったときは、面白そうだと興味を持ちましたが、本当に広まるものなのだろうかとも思いました。でも、雑誌、新聞で宣伝や、サポーターの方がいろんな催し物を開いているのを見て、とても積極的に行われている活動だと思いました。

  • 愛する本を旅立たせるロマンチックで夢がある素敵な活動

  • 自分が旅立たせた本や、他の人が旅立たせた本が、旅を続けていき、またネットで検索すれば、その本の旅の記録や読んだ人の感想がわかるというとても楽しい活動だと思いました。参加してみたいと思いました。
    実際、自分が旅立たせた本の感想が書き込まれた際は、とても嬉しかったです。

  • 第一印象は純粋に面白そうな試みだなというもので、今でもその考えは変わっていません。他の人がリリースした本と出会い、感想を共有出来るなんて楽しいだ ろうし、自分がリリースした本が今どこを旅しているのかを追跡出来るなんてワクワクします。本と人、人と人を結びつける素敵な活動だと思います。

    ただ、登録があることやラベルを貼る作業があること、また単に不必要になった本のリサイクルと間違われそうという点から、ブッククロッシングは広まりにくいだろうという印象も持ちました。

 

Q2.調査や分析をするに当たり、苦労したことや工夫したことは?

  • 苦労したことは、まず、自分たちの調査目的や概念を明確にするのにかなりの時間を要したことです。われわれの調査は、他の班よりも「気持ち」の概念、つま り論文中で言うところの「精神的見返り」というものを前面に出しているため、その定義を班員が共有できるようになるまでに苦労しました。

    もちろん、当初の考えから何度も何度も修正を加え、最終的には一つのテーマに向かって考察できたことには満足しています。
    ただ、個人的には、もう少しこの部分を早目に理解できていたなら、もっと深い考察ができただろうなとは思いました。

    他に苦労したこととしては、アンケートを行うにあたって、どのようにリーダーの方にアプローチできるかというところです。これは工夫したことにも含まれるかもしれませんが、ブログ等を利用して直接依頼をするという手段を取らざるを得ませんでした。
    しかし、広報の方のご協力もあり、全リーダーの方に依頼をしていただけたことは本当に感謝しきりです。

    工夫したことは、1でも述べたとおり、「気持ち」の部分、ボランティア精神など、ブッククロッシングが金銭を目的とした活動ではないという面を自分たちなりに捉え、その部分を深く掘り下げることができた点にあると思います。

  • 苦労したことは、三重県内にブッククロッシング・ゾーンが存在していなかったことです。ゾーンが身近にあれば、気軽に出かけることも出来たのですが、そうは出来ませんでした。

    工夫したことは、ウェブ上にあるブログやサイトなど個人の発信する情報源を使ったことでしょうか。ブッククロッシング自体がウェブでの情報のやりとりをおこなう活動でしたので、ウェブ上にも多くの情報があるのでは、と考え、おこないました。

  • アンケートに協力していただける方を探すのに苦労しました。
    ですので、今回ブッククロッシングのサポートリーダーの方に協力していただけたことにとても感謝しています。

  • アンケートを作成する際に感じたことですが、知りたいことを知るために、どのような質問を、どのような訊き方ですればいいのか、簡単そうに思えてとても難しいことだと思いました。

  • まだブッククロッシングがメディアに取り上げられることが少なく、得られる情報が公式サイトなど限定的であったこと。

    ゾーンの管理で得られるデータで苦労したのは、ゾーンにネット上で登録されている本と、実際にゾーンにある本が一致しないことです。頻繁にゾーンに訪れて、実際の状況を確認することが必要とされました。

  • 苦労したことは、私たちの班はゾーンを開いたのですが、上手く宣伝ができなくてどのようにまわりに知ってもらえばいいのか悩んだことです。
    工夫したことは、ポスターを全学部にはって、アンケートで宣伝効果になるかと思って行ったことです

  • BCを校内で実施するにあたり、皆で協力してポスターやアンケートで広報したこと。

  • ゾーンにはラベルを置いておき、旅立たせたい本がある人に自由に使ってもらえるようにしました。

    しかし、設置したゾーンに観察に行くと置いてある本が無くなっていてもホームページに登録して本を旅立たせたり、リリースノートや感想を書いたりして積極的に参加する人が、ほとんどいなかったことが予想外でした。

  • 予想はしていましたが、本を持っていく人はいてもリリースまでしてくれる人は、ほとんどいなかったので、本の補充に苦労しました。
    また、いつの間にか本がなくなっているので、調査という観点では苦労しました。

 

Q3.最近、読まれた本は何ですか?良かったら、少しだけ内容と感想を教えてください。

  • 中村光さんの『聖☆おにいさん』です。
    友人に貸してもらった漫画で、「主人公はブッタとイエスで、日本でバカンス中ってことが分かっていれば読めるよ!!」といった友人の言葉は、まさにその通りだったと思いました。大変笑わせてもらった楽しい本でした。

  • 最近読んだ本は、森絵都さんの『ラン』という小説です。
    内容は、死んでしまった家族に会いに行くために主人公が40kmを走れるように努力する。というものです。

    感想は、主人公の孤独は嫌なのに1人のほうが楽だから1人でいるという矛盾した考えや自分の不幸さを不幸だというところに、少しイラッとしました。
    でも、自分がもし家族をなくして、40kmを走って会いに行けるなら同じように頑張るだろうなと共感したところもありました。

  • 「ゆれる」西川美和
    内容:性格が正反対の兄弟と幼なじみの智恵子。
    3人で行った川で智恵子が吊橋から転落死してしまう。これは事故か殺人か。
    一緒にいた兄が裁判にかけられるが...

    感想:兄弟のデリケートな関係や、田舎で暮らすことの実情、葛藤が独特に描写され、深く考え
    させられる物語で引き込まれます!

  • 『行動することが生きることである』宇野千代
    人の生き方について、宇野さんの考えがまとめられています。
    地元を離れ、就職するにあたって最近不安を感じるようになっていたところ、母がこの本を薦めてくれました。

    宇野さんの豊富な経験から語られるさまざまな考え方に触れることで、自分のひよっこさを改めて感じ、うじうじ悩まず、まず行動しよう!という気分にさせてもらえました。

  • 最近読んだ本は、文藝春秋から出版された、有栖川有栖の『火村英生に捧げる犯罪』です。
    この本は、大学准教授で臨床犯罪学者の火村英生と友人の推理作家・有栖川有栖のコンビが事件を解決する、火村シリーズの続編となる短編集です。
    短編集ですので、少しの時間で小分けに読むことが出来ます。シリーズを読んだことのない人でも、楽しめる作品だと思います!

  • 最近は就活でなかなか本を読めていませんが、去年読んだ本の中で最も印象に残っているのは、東野圭吾さんの『容疑者Ⅹの献身』です。
    映画になる前に読みましたが、湯川と石神という天才同士が妙な縁で再会を果たし、湯川が事件を追い詰めていくというスリルが、過去の作品よりも面白く感じられました。また、「愛」という部分がテーマになっていたように感じますし、一気に読み込んでしまいました。

  • 三浦しをん 『格闘する者に○』 (新潮文庫)
    内容:マンガが好きで出版社への就職を目指して...いる筈の可南子の呑気なんだか切羽
    詰まってるんだかよくわからない就活模様と、こじれた家族に、老人との恋。

    感想:自分自身が就職活動の時期なので、それをテーマにした小説でも読むか、と手に取りました。
    可南子の暢気だったり前向きだったりする姿勢と自分を比べて、少し落ち込みました。
    三浦しをんさんはこれはデビュー作なのですが、そうとは思えないほど面白かったです。

  • 最近はなかなか本を読んでいないので、読んでみたいと思っている本ですが。
    金本知憲著『覚悟のすすめ』角川書店 2008
    阪神タイガース金本選手の著書です。連続フルイニング出場の世界記録を達成した人の、物事に対する考え方に興味があります。

 

Q4.ブッククロッシング・ジャパンに応援メッセージをお願いします。

  • 今回、授業を通してですが、ブッククロッシングの存在を早い段階で知れたことには何か縁を感じます。まだ発展段階にあるということで、今後の全国的な普及を切にお祈りしています。

    三重にはまだゾーンがないということですが、それができたころには、かなりブッククロッシングというものが国民の生活に浸透してきている時期にあると思います。今後に期待したいです。

    最後に、今回の調査に関わってくださった広報およびリーダーの方々には、本当にお世話になりました。ありがとうございました。

  • 日本でのブッククロッシングは、まだメジャーとは言い難いものだと思います。しかしそれは、裏を返せば伸びしろがあると言うことでもあります。
    日本には、まだブッククロッシングを知らず、けれどもブッククロッシングのようなものを求めている人たちが居るはずです。そんな人たちに、楽しいブックク ロッシングの世界を知ってもらえるよう、これからも頑張ってください。僕も会員登録をしたので、機会があればこれからもブッククロッシングの活動に関わっ ていきたいと思います。

  • 魅力的な活動だと思うので、これからも頑張ってください。街を歩くと自然にブッククロッシングの本に出会えるようになったら素敵だと思います。
    最後になりましたが、この度は私たちの研究にご協力いただきありがとうございました。

  • ぜひ三重県にもゾーンができますよう、ますますの発展とご活躍をお祈り申し上げます。
    最後になりましたが、アンケートの際には大変お世話になりました。
    他のサポートリーダーの方々にも、メーリングリストのことを教えていただくなど、とても親切に対応していただきました。どうもありがとうございました。

  • ブッククロッシングの特長は、本という媒体とネット上の繋がりを利用し、コミュニケーションを取ることや独自の楽しみを得ることが出来ることだと思いま す。日本中の本が好きな人が、ブッククロッシングを知って興味を持ち多くの人が参加してくれる...そんな未来に、試行錯誤し一歩一歩近づいていくのは、 とても難しくて、しかし、とても楽しいことと思います。

    私たちの調査も様々な困難がありましたが、楽しいことも多くありました。
    調査は終わってしまいましたが、これからもブッククロッシングとブッククロッシング・ジャパンを応援させていただきます。

  • ブッククロッシングは、多くの人や様々な本と出会える素晴らしい活動だと思います。私はこの活動のおかげで人とのコミュニケーションの大事さを学びました。この活動がさらに広まることを願っています。これからも頑張ってください。

  • 好きな本を自分だけでよんでいるのはもったいないと思います。
    もっともっと日本でBCが広まって欲しいです。
    これからも参加していきたいです。ずっと応援しています☆

  • 調査は終わりましたが、これからもBCの活動を楽しみたいです。
    ゾーンが増えたり、旅している本を街中で見かけることがあると良いなと思います。

  • せっかく今回の調査で会員登録をしたので、これからもブッククロッシングを続けていきたいと思っています。
    ブッククロッシングは、とても面白い活動だと思うので、日本でももっと広まってほしいです。
    ブッククロッシング普及のため、これからも頑張ってください!!