北尾 トロさん プロフィール

【きたお とろ】

1958年、福岡市生まれ。
小学生の頃は父の仕事の都合で九州各地を転々、中学で兵庫、高校2年から東京在住。
小倉市立高坊小学校、尼崎市立武庫中学、東京都立日野高校、法政大学卒。

30歳を前にバンド活動、同名の“能天気商会”という会社を、ライターの下関マグロ氏たちと設立(3年後に解散)。同時期、北尾トロのペンネームで原稿を書き始め『別冊宝島』『裏モノの本』などに執筆し始める。
また、『ダ・ヴィンチ』『裏モノjapan』には創刊時からお世話になっている。

1999年、インターネットを使った古本屋『杉並北尾堂」をオープン。
期間限定のブックカフェ、ロゴスギャラリー(@渋谷パルコ)での古書イベントなど、古書関連の仕事(?)や知人が増えた。

40代後半からは、日本にも『本の町』を作りたいと考えだし、2008年5月、長野県伊那市高遠町に、仲間とともに『本の家』を開店。第一歩を踏み出したばかりである。個人事務所(株)ランブリン代表。NPO法人西荻コム理事長。西荻ブックマークスタッフ。

  杉並北尾堂 より抜粋

インタビュー

・・・北尾 トロさん
・・・BC広報・藤岡恵理子
   

北尾トロというお名前がとても印象的なんですが、ペンネームの由来を教えていただけますか?

よく聞かれますが大した意味はないんですよ。
本名で執筆していた頃、たまたま同じ雑誌で別のコラムを書くことになり、テイストが違う記事だったので適当につけました。ええ、寿司を食べながらです。その記事を一緒に書いた友人は下関マグロと名乗り、現在もそのペンネームで活躍中です。
「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」や「裁判長!これで執行猶予は甘くないすか」といった裁判の傍聴をもとに書かれた本がありますが、そもそも裁判を傍聴するようになったきっかけは、どんなことだったのでしょうか?

ぼくは『裏モノJapan』という月刊誌に長年連載ページを持っていまして、以前の企画が終わったとき、つぎは何をやろうかと編集者と相談していたんですね。裁判傍聴は、そのとき出たアイデアのひとつでした。一度傍聴にいき、興味が持てなかったらやめようと、軽い気持ちで 東京地裁に足を運んだわけです。

そしたら激しく面白かったので...。
連載開始当初からジャーナリスティックな視点ではなく、下世話で本音の見方をしようと決めていました。

ズバリ!裁判傍聴の魅力は?
裁判という“限界状況”で繰り広げられる人間ドラマ。人間という存在の業の深さ。
来年5月から導入される裁判員制度ですが、もし、トロさんが裁判員になったとしたら傍聴席から今まで見てきた裁判と何か視点が変わると思いますか?
自分自身の生き方まで問われてくると思いますね。人の一生を左右することに関わるのですから、裁く側にも、それくらいのプレッシャーがかかると覚悟するほうがいいです。
トロさんの本で印象的なのは、タイトルもさることながら何と言っても帯に付いた“ゆる~くて斬新な”キャッチコピーです。人の目を惹きつけるタイトルやキャッチコピーを考えるコツを教えてください。
最初に頭に浮かんだものを元にするようにしています。
深く考えてつけないことじゃないでしょうか。大勢でああでもないこうでもないと、こねくりまわせばまわすほど、平凡でつまらないものができあがるような気がします。せいぜい編集者と2人、これで十分でしょう。
作家でオンライン古本屋の草分けでもあるトロさんですが、古本屋をしようと思われたきっかけは?
持っていた本を楽しく処分する方法としてでした。
長野県伊那市で“本の町”プロジェクトを始めようと思われたわけは?
イギリスにある本の町、ヘイ・オン・ワイを訪れたことが直接の契機ですが、それを日本でも作ろうと思ったのは、待っていても誰もやらないだろうと思ったからです。
できれば誰かにやってもらって、ぼくは、客としていきたいんですけどね。

場所については偶然でした。当初は東京から遠く離れることがコワくて、神奈川県や山梨県をイメージしていたんです。
でも最近は、何かの縁があって高遠にきたのだと思えるようになってきましたね。

本当にいいところだし、どことなくヘイ・オン・ワイに似ている感じもある。

「本の家」を起点に「本の町」づくりを推進するためにどんな活動をされていますか?
トロさんの今後の執筆活動やイベントなども含めて、存分にアピールをお願いします。

ライター、インディーズ出版、イベントスタッフ、ネット古本屋、本の町プロジェクト。
いろいろとやっているように見えて、ぼくの活動は 「本」のまわりのことばかりです。
本でどこまで遊べるか、というところにこそ興味があります。

いまはまず「本の家」を続けていくことと、それを「本の町」につなげていくことが第一だし、今後のライフワークになっていくと思います。
もっと真剣に取り組みたくて、ブック・フェスティバルの開催を本気で考え始めました。

書き手としては何でしょう、この秋は『中央線で猫とぼく』という本を出し、その後は『ダ・ヴィンチ』連載をまとめた文庫本、来年は裁判員制度関係の本、歯の話、15年以上も続けている年に一度の麻雀旅 行の話、などを書くつもりです。我ながら脈絡がないです。
再来年のことは...さあどうなるんでしょうか。
ブッククロッシングという活動は、ご存知でしたか?

ラジオ番組で聞いて興味を持ち、サイトを拝見しました。

作家としてブッククロッシングという活動をどう思われますか?
すごくおもしろい。 とくにゾーンという出会いの場は、程よく偶然をコントロールしてくれるように思います。
最後にブッククロッシング・ジャパンに応援メッセージをお願いします!

会員とゾーンの増加が、ブッククロッシングを広めるエンジンです。どしどし利用を。そして“場”をお持ちの方は、ぜひゾーンになって下さい。