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本を持つのが似合う有名人第1位 【鳥越 俊太郎さん】


2007年12月末~2月の間、各企業・メルマガアンケート、およびブッククロッシングサイト上で、 ”本を持つのが最も似合うと思う有名人は誰ですか?”という質問をさせていただきました。
結果、幅広い層の支持を受けて堂々の一位はジャーナリストの鳥越 俊太郎さん。

お仕事柄、いろんなジャンルの本を読んでいるイメージ、本が似合うと言えば鳥越さん!という声が聞かれましたが、 「ニュースの職人」鳥越さんに、ブッククロッシング広報担当・藤岡が今回の受賞の感想などをお聞きしました。

インタビュー

・・・鳥越俊太郎さん
・・・BC広報・藤岡恵理子
   

「本が似合う有名人」グランプリ受賞、どうもおめでとうございます。
突然の報告に大変驚かれた思いますが、『ブッククロッシング』という活動は、ご存知でしたか?

グランプリ受賞には正直言って驚きました。
残念ながら『ブッククロッシング』という活動については知りませんでした。
だから余計に驚いたんでしょうね。

読みたい本を探して書店で買う、図書館などで借りて読むというのとは違い、 カフェなどにわざと誰かによって置き忘れてある本をたまたま見つけ、 手に取るという行動から始まるのがブッククロッシングです。
もし、偶然にブッククロッシングで旅をしている本に出会ったとしたらどうされますか?
そして、それがもし、ご自身の著書だったらどう思われますか?

もちろん手にして読んでみますね。
ただし面白くなければそこに置いて行きますでしょう。
私にとって読書は純粋に楽しみなものですから苦痛を伴うようなものなら読みません。
あ、自分の本ならどうするかですか??うーん、にやっと笑うでしょうね。

自分の大切な本を一人でもたくさんの人に読んでもらいたい。 感動を共有したいという思いに支えられたブッククロッシングの活動なのですが、いい本には、 人の心を動かすとても大きな力があり、必ず時代を超えて残って行くものだと思います。 鳥越さんの本を選ぶ時の基準と一番心に残る1冊を教えてください。
基準は私の心をしっかりと捕まえるかどうか、でしょうかね?
一番心に残る本ですか??難しいなあ・・・・私が学生時代に大きな影響を受けたという意味では 堀田善衛さんの著作の数々でしょうか。
中でも『スフインクス』と『海鳴りの底から』『方丈記私記』などです。

ジャーナリストというお仕事柄、毎日、いろいろなメディアからたくさんの情報にふれておられると思いますが、 他のメディアと比較して『本』の魅力、読書の魅力とは、どんなことでしょうか?

私の読む本はノンフィクション系とフィクション系に別れますが、自分の想像力を刺激されるところが魅力なんでしょう。


”ニュースとは、私の好奇心を満たす心の栄養素である。” ―著書「ニュースの職人」より

世界中の数多くあるニュースのネタの中から「これはニュースだ!」と選ぶ価値判断の基準は、どんなことですか?

これといって基準はありません。私の直感に従っています。

同じ1つのニュースでもそれぞれの新聞やテレビ番組によって、随分受ける印象が違うことがあります。 視聴者として情報を正しく『感じ取る力』を養うには、どんな努力が必要でしょうか?

基本的には私が唱えている「三つの観」を養うことでしょう。
「三つの観」とは人間観、歴史観、比較文化観です。
人間とはいかなる存在なのかという深い理解。すべての出来事には歴史がありますが、 どんなニュースでも歴史的に見ることが出来るかどうかは大事なことです。
最後の比較文化観はものごとを相対的に見ることが出来るかどうかの問題です。 絶対的な価値観でしかものが見えないんではニュースを理解することは出来ません。


”報道の現場で一番大切な力は、話を聞く力、取材対象に近づいていく力である。” ―著書「人間力の磨き方」より

人の価値について考える時、学力やスキルのみにとらわれない、人間としての総合的な能力である「人間力」と いうことがとても重要だと感じます。
人の話をよく聞き、理解し、自分の言葉にして話すという能力は、人としてとても大切だと感じます。 「鳥越流・人間力」を養うためのアドバイスをいただけますか?

人間力の中で大事なのは「雑談能力」です。 誰とでも本題とは関係ない雑談をして相手との距離感を一気に縮めることが出来れば、後はもう大丈夫です。

自らを「ニュースの職人」と呼んでおられますが、その言葉に鳥越さんの仕事に対する姿勢や人柄が凝縮されていると感じます。
新聞記者、雑誌の編集長、キャスター、そしてニュースの職人としての現在まで一貫している仕事に対するこだわりとは、どんなことでしょうか?

一言で言うと「好奇心」です。それも他の誰よりも大きく幅広い好奇心が私を現場に誘うんです。 そして現場でこそ「ニュースの職人」に必要な直感力が養われるんです。
私が拘り続けているのは脳のひらめきである『直感力』です。

ブッククロッシングという活動がジャーナリストとして、また一個人として鳥越さんの目には、 どんなふうに映っているのでしょうか?

これまで知らない世界でしたが、本が旅をして色んな人に読み継がれて行くというのはとても素晴らしいことですね。
最後に「本の似合う有名人」に投票してくださった皆さんと、ブッククロッシングを楽しんでいる皆さんに向けてメッセージをよろしくお願いします。
私の投票して頂いた方には心からの「サンキュー」を。
そしてブッククロッシングを楽しんでいる人達には、これからも若い人達に多くの本を楽しんでもらうように大いに盛り上げてください、と言いたいですね。


ありがとうございました。
今回、突然のお話にも関わらず、こころよくお言葉をいただき、そのやりとりの中で鳥越さんの誠実な人柄に触れ・・・ ブッククロッシング運営スタッフ一同、ますますファンになりました。(女性スタッフ目がハートです。)
遊び心のある余裕のコメント、その中に光る文字や情報、そして仕事に対する真摯な姿勢は、まさに「本を持ってかっこいい」オトナの風格!

鳥越さんにも本をリリースしていただきますので皆様、請う御期待です!!