【大学生から見たBookcrossing】

昨年から今年の初めまで約1年をかけて三重大学 人文学部 文化学科の小山ゼミの 皆さんによってブッククロッシングについての調査と研究が行われました。「ブッククロッシングが大学の研究題材に選ばれた?!」ということで、嬉しさと 驚きで、どんな研究結果が出るのだろうと楽しみにしていました。

今回、ブッククロッシングを初めて知ったという方が大半だったそうですが、大学 の図書館に期間限定のゾーンを設けることから始められ、実際の体験を通じて3班 に分かれて、以下のテーマに沿って研究をされました。

 ◎《3つのテーマ》
  ・「アンケート調査にみるブッククロッシングの参加理由の実態」
  ・「ブッククロッシングの実態調査―ブッククロッシングを普及させるための運営の仕方を考える―」
  ・「ブッククロッシングとは何か―その本質を探る―」

実態調査については、関係者へのアンケートやインタビューを通して問題点を探り、 深く考察されていて研究論文は、どれもとてもしっかりした内容で目を瞠るものが ありました。私達にとっても大変大きな財産になりました。

それぞれの視点においてブッククロッシングという活動が、どのように映ったのか、 また、なぜブッククロッシングがゼミの研究対象になったのかなど、とても興味深 いお話をお聞きすることができました。

また、このたびこれらの研究の成果を立派な論文集としてまとめられ、ご好意により閲覧用にとデータをいただきました。
ぜひ、皆さん、ご覧下さい。

最後に...三重大学 人文学部 文化学科の小山憲司先生はじめ、ゼミの学生の皆さん、長きにわたって、どうもお疲れさまでした。そして、どうもありがとうございました。

まだまだ発展途上にあって課題や問題点は山積していますが、皆さんの研究結果を 真摯に受け止めながら、今後も進化すべく改善に努めて行きたいと思います。 ぜひ、今後とも応援よろしくお願いします。

三重大学人文学部 小山憲司先生へのインタビュー

Q1.「ブッククロッシング」という活動を研究材料として選ばれた理由は?

 

今回、私のゼミで「ブッククロッシング」をテーマにしたのは、ある学生が持ってきた新聞記事がきっかけでした。 今年度、ゼミのテーマを設定するにあたり、学生一人ひとりに興味のあるテーマを1つずつ持ち寄ってもらい、プレゼンテーションをしてもらいました。
その学生は、ブッククロッシングについて紹介した新聞記事を元にプレゼンテーションをし、それを聞いた学生たちがこれをテーマとして選んだのです。

Q2.学生さん達の調査や分析結果により得られたものの中で、特に興味深いと感じられた
ことをお聞かせください。

 

私自身もこの活動を詳しくは知りませんでしたが、本を通じて、人と人とのコミュニケーションが成り立つモデルであること、またそれを支えるのがインターネットという情報技術であることの結びつきが興味深かったです。
もちろん、Amazonなどのレビュー機能など、類似のものもありますが、ここで扱われている本が、自分がお薦めしたい本という点が大変ユニークだと思います。

Q3.最近、読まれた本は何ですか?良かったら、少しだけ内容と感想を教えてください。

 

橋口侯之介著『和本入門:千年生きる書物の世界』平凡社 2005

仕事柄、こうした本を読むのですが、日本の本の伝統文化の奥深さとおもしろさに改めて気づかされました。
図書館に勤めていたときにも、いわゆる古典籍を扱っており、それなりの勉強もしていましたが、それを紹介する人によって、いろいろな魅力が導き出されるのだなと改めて感じました。

Q4.ブッククロッシング・ジャパンに応援メッセージをお願いします。

 

最近、いろいろなところでこの活動を目にするようになりました(注意しているからなのかもしれませんが)。
先にも述べましたように、大変ユニークな活動だと思います。
今後、どのような活動の展開があるのか、楽しみにしております。

最後になりますが、みなさまのますますの発展とご活躍を祈念しております。
どうもありがとうございました。