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Studio HAGA代表 芳賀 裕子さんプロフィール 【はが ゆうこ】 お片づけコーチ、東京都環境学習リーダー、環境・消費生活コーディネーター、整理収納アドバイザー認定講師。 インドネシア・ジャカルタ、インド・ムンバイ、ニューデリーに通算10年在住。引っ越し経験13回。 国内外10軒のさまざまな広さ(46u〜250u)の住宅に暮らす。 環境配慮型の整理収納、狭さと改築不可の賃貸住宅・社宅の整理収納を得意とする。 Studio HAGA より |
![]() (C)小学館 |
「おはよう奥さん」12月号にブッククロッシングを取り上げていただいたご縁で、ブッククロッシング広報の
藤岡よりインタビューさせていただきました。
お片づけコーチング、整理収納アドバイザーとして、お仕事をしようと思われたきっかけは?
子どものころから整理整頓が好きだったこと。13回の引越しでそのスキルが構築されたこと。
海外に暮らして、日本の伝統的な生活文化を次世代に継承していくことの大切さを痛感したこと。
現代の住まい方の変化のスピードや、あたらしいモノが増え続けて、従来の家事スキルの継承だけでは
物の管理や、処理が行えなくなっていることに危機感を感じたから。
具体的にお仕事の内容を教えていただけますか?
片づけが苦手な人に、セミナーや講演会、出版物などでのスキルの提供と、家庭訪問で、
「片づかない理由」、「モノと家族の思い」、「モノと自分の愛着やこだわり」、「適性量と収納スペース」、
「合理的な動線の収納デザイン」、「その後の維持管理」を個別にカスタマイズして、作業工程を提案し、
時には収納代行によってモノを納めなおすことまでがStudio HAGAの「お片づけコーチング」(登録商標)です。
片付け上手になるコツは、どんなことにあるのでしょうか?
私達が日頃から気をつけておくべきことは、どんなことでしょうか?
忙しい現代人にとって、物の整理の時間の捻出さえも大変です。さらに片づけの頂上は、どこなのかが、
なかなか見えてきません。
まずは自分が、どんな暮らしがしたいのかというビジョンを持つことが大事。
My Styleが決まれば、あとは頂上を目指すのみです。
ライフステージによっても、住環境の暮らしに優先されることは違います。
子どもがいれば安全や健康、思春期に子どもには自立に向けてのモノの管理能力の育成、老人になれば、
バリアフリーや、少ないものの持ち方で管理のわずらわしさを軽減するなど、その時々の片づけの目的を
もっていることが何よりも大事です。
そのスタイルに沿って優先順位を決めてモノの持ち方、しまい方を考えるのが大事です。
片付けや収納といったことは、もともとお得意だったのですか?
はい、小学校2年生で「整理整頓係り」に選ばれてからずっと好きでした。(苦笑)
子どものころから、「片付いていれば楽しいな、便利だな」と言うことばかり考えていました。
このころ読んだリンドグレーンの「やかまし村の子どもたち」が、さらに私を住環境への興味をかきたてた
と思います。
収納については、13回の引越しで10件すべてが賃貸住宅。45平米から260平米の改築・リフォームの
できない住宅でどういう風に、転勤先の数年で快適生活空間を構築すれば家族が幸せかということばかりを
考えていたことが今のベースになったと思います。
インドネシア・ジャカルタ、インド・ムンバイ、ニューデリーに通算10年お住まいになって引っ越し経験も
13回とプロフィールにありましたが、そういった海外でのご経験もお仕事に生かされているのではないですか?
海外転勤は、赴任するまでに3ヶ月前に船便、2週間前にアナカン(航空別送便)、トランクルーム(残地家財)、
手荷物(前日)というように5回の引越し業者との折衝があります。
梱包も、開梱も、赴任時を時間軸の中心にしてスケジュールを立て、ものの優先順位をつけながらまとめます。
さらに赴任の費用負担が出るのは4人家族で460キュービックフィート(押入れ2つ分)まで。このスペースに
入る、持てる荷物の量について、ずっと考えていました。
子どもの年齢、赴任先の気候、途上国ならそれようの必需品などの優先順位。この観念が今の仕事のベースに
なっています。(だからスタッフはほとんど駐在妻経験者です)
雑誌の取材や監修、テレビ出演、本の執筆など、幅広くご活躍されていますが、いろいろなお仕事をされるに
あたって、それぞれの立場でニーズの変化とか、ご自身の仕事の重要性など、日々感じておられること、
また、心掛けておられることは、どんなことですか?
クライアントには、ストレスや、モノの管理処分でお片づけに困ってご依頼の方以外に、家族との不和や、
病気、マタニティーブルーや、更年期などの方もいらっしゃいます。また時間的に家事との両立で疲れ果てて
と言うこともあります。
ご依頼のときはこうした片づけられなくなった原因も含めて、気持ちの整理もお聞きするので、信頼関係はもちろん、
クライアントに対して、私たちはとても慎重に接して、ある意味ホスピタリティーな仕事でもあります。
一番大事にしているのは「お客様の幸せな暮らし」をどう取り戻すかということ。
困難なご相談ほど、やりがいを感じるのはスタッフも同じことです。
雑誌やテレビは、モニターさんとじっくり向き合う時間が少なく、アフターのその後の維持管理までご提案できない
のが気になるところです。
撮影や収録では、整理力は段取り8分と思っています。だから収録も撮影もものすごく早く済むので、編集者さんにも、
ディレクターさんにも、カメラマンさんにもとても驚かれます。これも整理力の賜物かなと・・・。
ブッククロッシングという活動をお知りになったきっかけは?
電車の広告を見た後に、朝のNHKの街かど情報局でしりました。
その後ネット検索で。
普段、どんな本を読まれていますか?
今はほとんど仕事に必要な知識の本ばかりです。住居学と家族学を今年大学の通信教育で学び直しています。
そのための資料を読むだけでもいっぱいです。(泣き)
時間ができたら、塩野七生の「ローマ人の物語」や白洲正子全集を読みたいです。
老人になったら毎日、図書館に篭って書庫にあるような美術作品の写真集などを眺めて暮らしたいです。
そのために武蔵野中央図書館近くに家を買いました。(笑い)
「海からの贈りもの」アンモロー・リンドバーグ(落合恵子訳)が大好きな本。
仕事では国連と世銀が国際家族年に出版した「地球家族」(TOTO出版)をよく利用します。
「あなたの持ち物全部を庭に出して写真を撮らせてください〜世界30各国普通の暮らし〜」というユニークな本です。
エコとか収納といったことからも本の扱いは問題になってくるかと思いますが、ブッククロッシングについては、
お仕事柄、どう思われますか?
エコライフは、気軽に暮らしに負担がかからないように取り組めてこそ循環型社会の構築ができると感じています。
年齢を経てその取り組みに労がいるようなら辛いものねぇ。
ストレスや、情報の氾濫、モノが溢れ、気持ちのゆとりや寛容がなくなりつつあるときに、選別や管理はとても
大変です。さらには好きな本には思い入れがある。感情を切り離すのも難しい。
そういう意味でも、単にリサイクルではなくて、自分の思い入れの本が、思わぬ形で次に共感を呼ぶ人がいる、
さらにはそれが共有できるようであれば、とても力まずに本の循環ができると思います。
MOTTAINAIが流行語になりつつありますが、もったいないからとっておくではなくて「もったいないから循環させよう」
と言うことを楽しみながらできたら素敵でしょう?
私のお気に入りの本が、知らないところで知らない人の心の琴線に触れたら嬉しいなと思うと、大事な本もリリース
したくなりますよね。
こういう互助的な始末は、とても日本的だと思います。人知れずのお節介みたいな感じでいいなと思います。
とってもクールだし。
ブッククロッシング・ジャパンに応援メッセージをよろしくお願いします!
まずは私の家の近くにもクロスゾーンを作らなくてはと思いました。
一度手放しても、必ず欲しいときにはまた手に入るのが現代だと思います。抱え込まないで、ぜひとも本に
たくさんの出会いと共有をしてもらって・・・。
一粒で2度も3度も美味しいのが楽しいです。
本からの出会いも楽しみです!みんなにもっと知っていただきたいです。